電車に乗っていたら突然、息苦しくなり、心臓のどきどきが早まり、「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖に襲われた。
あまりに苦しいので病院に行ってみてもらったけど、特に問題はないと言われた。
その後、電車に乗ろうとすると「またあの苦しさがやってくるのではないか」と思い、電車に乗ることをやめた。
このような症状をパニック発作と呼びます。
学校、家庭での日常生活に影響が出るほど、パニック発作が強い、または長く続く場合、パニック症と呼ばれます。
パニック症の症状
パニック症の症状には以下のようなものがあります。
・心臓がドキドキする
・震え
・めまい
・汗が出る
・胸の痛み
・息が苦しい
・吐き気
・感覚のマヒ
・「おかしくなってしまうのではないか」という恐怖
・「死んでしまうのではないか」という恐怖
・喉が詰まるような感じ
・自分自身を上から見ている感じ(離人感)、実感がない(現実感消失)
パニック発作は通常、数分以内でピークに達し、その後落ち着いていきます。
しかし、その強烈な恐怖のため、発作が起きた場所や起こりそうな場所を
避けるようになるのです。
パニック症の治療法
パニック症に効果的な方法としては認知行動療法があげられます。
カウンセリング回数は12-16回程度で終了します。
治療内容は
・過呼吸のコントロール法
・リラクセーション訓練
・エクスポージャー(恐怖に対する段階的な暴露)
・認知再構成(カタい考え方をやわらかくする)
・パニックの感覚を意図的に作り出す
などからなります。
相談者さんが認知行動療法を一人で行おうとすると、
強い恐怖に襲われたり、頑張りすぎてしまうことがあるため
ぜひ当センターのカウンセリングを頼っていただき
改善に向けてサポートできればと思います。
SKILLSカウンセリングセンター
飯島博之(臨床心理士・公認心理師)
参考文献
・APA 2022 Panic Disorder: Answers to your most important questions.2022-6-28.
https://www.apa.org/topics/anxiety/panic-disorder
・Clinical Research Unit for Anxiety Disorders St. Vincent’s Hospital Sydney 2010 Anxiety and Panic Disorder Patient Treatment Manual
https://crufad.org/wp-content/uploads/2017/01/crufad_Panicmanual.compressed.pdf
・高橋三郎・大野裕監訳 2014 DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル 医学書院