言葉や態度によって相手の心を傷つける精神的な暴力をモラハラ(モラルハラスメント)と言います。
家庭の場合、食器を洗っていなかったら夫(または妻)が「なんでやってないんだ」と怒ったり、あからさまに口を利かなくなったりします。
そのような対応をされると自分が悪いことをしているんじゃないかと思うようになり、相手のふるまいの一つ一つにおびえるようになります。
そして相手を怒らせないようにとても気を配るため、気が休まることがありません。
一方、職場の場合であれば、上司が部下をどなりつける、無視をする、過度な仕事をたくさんやらせるなどが行われることがあります。
また、他の社員からの嫌がらせや悪口なども含まれます。そのような職場のハラスメントが続くと離職や労災につながります。
モラハラに会われている方は自分自身を責める必要はありません。
むしろ、被害を受けているのは自分のせいではなく、そのような行為をする人が起こしているのです。
いじめと同様に、原因探しではなくハラスメントへの対応を最優先することが必要です。
群馬県伊勢崎市のSKILLSカウンセリングセンター
飯島博之(臨床心理士・公認心理師)