HSP(Highly Sensitive Person)とは感覚が敏感な人のことであり、良くも悪くも周りの環境から影響を受けやすいとされています。アメリカの心理学者であるエレイン・アーロンが感覚が敏感かどうかに関して次のようなチェック項目を挙げています。
✅周りのちょっとしたことに気が付きやすい
✅他の人の機嫌に影響を受ける
✅痛みに対してすごく敏感
✅忙しい日は布団や暗い部屋、もしくは人目を避けて刺激を和らげる場所に閉じこもることが必要
✅特にカフェインの影響を受けやすい
✅明るい光や強いにおい、ざらざらした布、もしくは近くのサイレンの音がしんどい
✅内面には豊かで複雑な生活がある
✅大きな音が不快に感じる
✅芸術や音楽に深く感動する
✅ときどき神経がとても高ぶるので、一人にならなければならない
✅良いか悪いかを考えて行動する
✅びっくりしやすい
✅短期間でたくさんやることがあると、そわそわする
✅他の人が物理的に不快な環境にいると、(明かりや座席を変えるなど)快適にするためには何が必要かを知ろうとする
HSPは病名ではなく、その人の特性です。そして、エレイン博士はHSPについて次のことを知ってほしいと書いています。①その特性は正常である、②遺伝的なもの、③他の人の些細なことに気づきやすい、④いっぱいいっぱいになりやすい、⑤この特性は新しい発見ではないが、理解されにくかった、⑥敏感さは文化によって価値が異なる。
エレイン博士のホームページもあるので、参考にしてみるとよいかもしれません。
https://hsperson.com/
参考文献
・エレイン・N・アーロン 2020 敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 パンローリング株式会社
群馬県伊勢崎市のSKILLSカウンセリングセンター
飯島博之(臨床心理士・公認心理師)