強迫症(強迫性障害)

 

「~せずにはいられない」。そんなことはありませんか?例えば、玄関のカギを閉めたか何度も確認してしまう、手で汚いものを触ってしまい汚れを落とそうとして、何度も長い時間手を洗ってしまう。こういった症状により日常生活に支障をきたしていたら、強迫性障害かもしれません。強迫性障害の症状には「強迫観念」や「強迫行為」があります。

 

強迫観念

 何度も繰り返される考えやイメージ(例:カギを閉めたか?)などであり、そのことを考えると不安になる。考えないようにしようとしたり、他のことを考えようとしたりする。

 

強迫行為

 何度も繰り返しある行動(例:手洗いや祈り)を行う。そして、その行動は自分の中の不安(バイキンが取れない、祈らないと罰が当たる)を消そうとして行うが、やりすぎている。

 

 こういった行き過ぎた考えや行動で社会生活に影響が出ます。

 

治療について

 現在、認知行動療法の暴露反応妨害法と薬物療法(SSRI)の効果が示されています。暴露反応妨害法は恐怖に耐えることで少しずつ恐怖が低下することを実感し、慣れていくことを目的に行います。(もちろん最高に怖いことに耐えることからは始めず、どこならやれそうかをしっかり相談者さんと話し合って行うため、ご安心ください)。

 

 

群馬県伊勢崎市のSKILLSカウンセリングセンター

飯島博之(臨床心理士・公認心理師)