境界性パーソナリティ障害

 

 境界性パーソナリティ障害では、「あんなに素晴らしい人はいない」(理想化)と言ったと思ったら、次の日には「あの人は本当に最低な人」(こき下ろし)と言い、とても不安定で激しい対人関係パターンが特徴です。また、他者に見捨てられることを恐れて、何とかつなぎとめようとする努力をする、何度も自傷行為を行う、何をやっても空っぽな感じがする、などもあります。

 パーソナリティ障害はこれまで効果のある治療がありませんでしたが、境界性パーソナリティ障害に関しては唯一効果のある治療法があります。それが弁証法的行動療法です。弁証法的行動療法はマーシャ・リネハンが開発した治療で、個別のカウンセリングに加え、グループでのスキルトレーニング、電話でのコーチング、(セラピストのためのコンサルテーションチーム)が特徴です。スキルトレーニングで、マインドフルネススキル、対人関係スキル、情動調節スキル、苦痛体制スキルを学びます。これにより、自分の不適切なパターンを断ち切り、より良い生活が送れるようになります。

 

 

群馬県伊勢崎市のSKILLSカウンセリングセンター

飯島博之(臨床心理士・公認心理師)