LGBT

 IKKOさんやマツコ・デラックスさんなど、たくさんの芸能人の方が活躍しており世間一般に周知してきたLGBTですが、そもそも、LGBTとはL(Lesbian女性同性愛者)、G(Gay男性同性愛者)、B(Bisexual両性愛者)、T(Transgender 自分の考える性と身体の性が異なる)、の頭文字をとった言葉です。

 LGBTの具体的な悩みはまだ十分理解されていません。例えば、心は男性で身体が女性の人の場合、スカートをはくことにものすごく苦痛を感じたり、女性のトイレや浴場を使うことに不快感を感じることがあるのです。制服に対して男女ともにパンツかスカートか選べる学校が現れ始めていますが、とても良い風潮だと思います。また、LGBTのことを考慮したブランド等も出てきています。

 男はこうであるべきだ、女はこうであるべきだという考え方は実は私たち自身を縛り付けてしまっていることもあります。「男なんだから泣くな」、「女なんだから家事をしろ」という決めつけは言われた人を傷つけてしまいます。

 かつてLGBTの人たちは性同一性障害とラベリングされ、病気とされてきました。しかし、現在は病気ではなく「性別違和」という言葉に変わっています。これはとても大きな変化です。時代や文化の影響を受けて病気となるものがあったのです。LGBTへの配慮や理解が進み、みんなが暮らしやすい世の中にしたいですね。

 

 

群馬県伊勢崎市のSKILLSカウンセリングセンター

飯島博之(臨床心理士・公認心理師)