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夏休みの宿題、作文(読書感想文)の書き方

夏休み、きっとお子さんの宿題がいろいろと出ていることと思います。

夏休みの宿題で「作文(読書感想文)が嫌い!」という子どもは結構いるのではないでしょうか。

そこで、今回は作文の書き方をいくつか紹介します。

 

①観察日記

小学1年生ではアサガオの観察というテーマがあるかと思いますが、観察とはいったいどのように行われるものでしょうか。

観察をする際には「目」で見て、「鼻」で匂いをかぎ、「手」で触り心地を確かめ(「耳」で音を聞き)ます。

例えば

目:葉っぱはどんな形か、花の色はどうかなど

鼻:花の匂いはどうか

手:葉っぱや茎の触り心地はどうか

 

観察というと、見た情報ばかりにとらわれがちですが、五感を通じて観察することができるのです。

それ以外にも、詳細を見るために、虫眼鏡を使ったり、ものさしで長さを測ったり、はかりで重さを測ったりするのもよいでしょう。

そうすると、書くことが増えます。

また、調べたことをまとめる際は

 

「はじめ」 何を観察したか、前回と比べてどうなってほしかったか

「なか」 今回と前回の違い、色や触れた感じ、匂いなど

「終わり」 驚いたこと、次回はどうなっていてほしいか、そのためにどうするか

 

などを書いていきます。

その際、きれいなスタイルや文字にこだわりすぎないようにしましょう。

日記も書いていき、型を身に着けることで、定着していきます。

 

②読書感想文

 感想文の書き方で大切なのは「型」であり、書いてくことで身につきます。

型は大まかに以下のようになっています。

 

「はじめ」 本を読むきっかけについて書く

「なか」 一番心に残った場面とその理由。また、自分が主人公であったらどのように行動したり、考えたりするか

「終わり」 学んだこと、感想など

 

例えば、本を読むきっかけでわかりやすいのは「タイトルに●●が入っており、興味を持った」、「表紙のイラストがかわいかった」でしょうか。

こういった動機で構わないのです。

大切なのは、あなたがこの本を選んだ理由なのです。

また、どこが印象に残ったというと、「?」になってしまうお子さんがいます。

そういう場合は、保護者もその本を読みましょう。

そこでここが印象に残るのではないかというシーンをいくつか挙げて、お子さんに聞いてみましょう。

それでもピンとこない場合には、「私はこのシーンで●●が~したのが、優しいと思った。」などの例を挙げて、聞いてみるようにしましょう。

そこで「うん、そう思った。他にもこんなことを思ったよ」と言われたら、それも文章に加えましょう。

 

より詳しく知りたいと思った方は阿部 利彦(編)の『これで書ける! サクサク作文サポート[小学校編] 』をお勧めします。

読書感想文や作文が書けるようになること間違いないです。

 

保護者の方はもちろん、教員や心理職の方はぜひ読んでください。

 

参考文献

・阿部 利彦(編) 2021 これで書ける! サクサク作文サポート[小学校編]  東洋館出版社